selective focus photography of woman holding yellow petaled flowers

あなたの視点は、今ここにある?

 

あなたが悩んでいることは、過去/現在/未来どれですか。

 

なかなか過去に起こったことが頭から離れない?

または、未来が不安で落ち着かない?

 

長い間、どちらの気持ちも、私の頭を占領していました。

 

たとえば、キャリアについて。

 

就職活動中、第一希望だったメーカーに新卒で入社。

 

数年働いて、妊娠発覚。

 

今ほど働き方改革も進んでおらず、制度があっても使っている人がおらず、
女性が働く体制も整っていない環境下。

 

両実家遠方の中、初めての子育てで不安もあり、
ワーキングマザーは諦めて、子育てに専念すると選択しました。

 

悩んで悩んで、自分で選択したはずなのに、
もしあそこで仕事を辞めていなければ、今頃は。。。と考えてしまったり。

 

それでも、なんとか「今できることを」と考え、
子どもが2歳になった時、少し余裕が出てきたので、
子育て中でも短時間で働ける派遣や契約社員で仕事探し。

 

でも担当業務は、ルーティーンの仕事ばかり。

 

だんだん飽きてきて、自分の将来のキャリアに不安をいだきます。

 

そんな過去への不満、未来への不安を抱えて悶々としていました。

 

ネガティブ感情を眺めてみる

white candle on white ruled paper beside white ceramic mug

 

過去の後悔や、未来への不安が出てきたとき、
忙しさにかまけて、その気持ちに真剣に向き合うことをしていませんでした。

 

一方で、バリバリ仕事をして、キャリアアップしていく夫を横目にイライラ。

 

言語化の鬼の夫 VS 言語化苦手な妻。

 

イライラして夫に不満をぶつけるが、論理的に返され撃沈。

 

自分の不満が漠然としているので、うまく伝えれず、良い解決策も見つからない。

 

元々は一晩しっかり寝れば、翌日にはある程度忘れて、元気になるポジティブ派。

 

しかし振り返れば、「ネガティブ感情と向き合うことを避けていた行動」を
『ポジティブ』と自分が呼んでいただけだったのでは、と思ったりします。

 

ネガティブ感情は悪いことではありません。

 

狩猟民族だった頃から人間が身に付けてきた知恵です。

 

身に迫る危険を察知し、自分を守るための感情です。

 

大切なのは、ネガティブ感情が出てきたときに、
「あぁ、自分は今こう感じているな。こう思っているな。」と
評価をせず、客観的に見守り、あるがままを受け入れてみること

 

これを習慣化すると、自分の感情や体の感覚に気が付きやすくなります。

 

そして、どんな具体的な行動をすれば、少しでも前に進めるか
選択肢を考えることができるようになります。

 

マインドフルネスやセルフコンパッション、ジャーナリング。

 

「今ここ」を味わう方法はたくさんあります。

 

私は言語化が苦手で、頭で考えていても
悩みをぐるぐる、モヤモヤさせているだけだったため、
手帳に書いて気持ちを文字にすることが、一番フィットしました。

 

自分に取り入れやすい方法をぜひ色々と試してみて、習慣にしてみてください。

 

出来るときに、出来る範囲でそれを続けていると、
少しずつ自分の気持ちに向き合うことができ、言語化できるようになってきます。

 

夫婦で話し合うにも、まずはそこから。

 

いま、自分の感じている感情や思考に対して、
評価をせず、あるがままに受け取り、手放す

 

それをしているうちに、自分の『思考グセ』に気が付くようになります。

 

と同時に、「私ってよく頑張っているな」と自分を認めてあげれるようになります。

 

ありのままの自分を愛し、ネガティブな感情も俯瞰して見てみると、
いま取れる行動を冷静に考えることができるようになります。

 

今ここに集中する

mindfulness printed paper near window

 

過去のことを受容し、未来は今ここから自分の選択によって造られる。

 

「今ここに集中すること」を思い出させてくれる、3つの素敵な言葉たちを紹介します。

 

① Carpe diem! (カルペ ディエム)

紀元前1世紀の古代ローマの詩人ホラティウスの詩に登場する語句。

これはラテン語で、英語だと「seize the day」

日本語だと「その日を摘め」「今を生きよ!」という意味。

 

② 日日是好日 (にちにちこれこうじつ ※読み方には諸説あり)

雲門禅師の言葉で、「その日その日が自分にとって最高に好い日」という意味。

好し悪しの評価をせず、あるがままに受け止めてみる。

どんなことが起きても、貴重な体験、反省の機会とする。

 

③ Live in day-tight compartments

デール・カーネギーの言葉で、「今日という一日の区切りで生きる」という意味。

一日一日を大切に生きる。そのことを思い出させてくれる言葉。

 

まとめ

cloudy skies

 

子どもたちは、今を生きています。

 

子育てをしていると、子どもの頃に戻って、五感で感じ、考えることができます。

 

子どもと一緒に空を見上げ、雲の形を眺めてみたり、
アリの行列を見て、花を愛でる。

 

毎日バタバタと大人の時間を過ごしていると、
目に入らなかったり、耳に入ってこないもの。

 

子どものペースに合わせると、それらを一緒に味わうことができます。

 

そこには、幸せな時間が流れています。

 

園へ夕方迎えに行った後、早く帰ってご飯を作り、
お風呂に入れさせて、寝かしつけたい気持ちもよくよく分かります。

 

週に1回でも良いので、子どもたちの歩くスピードに合わせて、
今ここにフォーカスしてみると、何か見えてくるものがあります。

 

過去は変えられないけど、今ここに向き合い、未来の方向性を修正することはできます。

 

今ここに向き合ううちに、あの時があって今があると過去をとらえることができます。

 

過去の記憶のイメージや、未来のストーリーを作っているのは、今の自分。

 

今の自分は、何を感じ、どんな気持ちですか?

 

まずは、自分の内なる想いに向き合うことから始めてみませんか?

 

それが、新しい未来のストーリーへと繋がることを信じています。